レオとわたしの闘病記5 ―奇跡は起きる―
自然治癒では難しい病気や怪我をしたら「病院を頼る」という治し方がありますが、
もう一つ 『奇跡』 という治し方があります。
良くなることを信じて寄り添うと『奇跡』が起こって、
医学では不可能なことまで良くなるのです。
今回は
「愛する人を守りたい」
そう願って寄り添ったレオが起こした奇跡のお話です。
手術日が決まり、最低でも2週間の入院とのことで 会社で社長に話しをしたところ、
「それは長いでしょ!? もっと早く退院できないの???」
・・・と。
私がいない間にバックアップしてくれた同僚も一緒に焦り、
早く退院する方法は無いのかと必死・・・
仕方なしに医師に相談したら驚かれたけれど、
火曜:入院(PC持参で病室で仕事)
水曜:手術
木曜:様子見(病室で仕事)
金曜:退院
と、土日にぶつけて休めるようにと3泊4日で退院できるようにしてもらった。
手術当日は家族全員が来てくれた。
ストレッチャーに寝て運ばれて手術室に入ったのだけど、
ドラマでよく見る流れる天井にちょっと感激した(笑)
そんな私の横には、頭に近い方から、母、妹、父の順についてきていた。
母と妹も「ドラマみたいね〜」と言いながら普通にしていたけれど、
一番後ろからついてきていた父が明らかに動揺していた。
そんな父が大丈夫か心配して見ていたのだが、
私だけ手術室に入り、扉が閉まろうとした瞬間、
バッサリ切られてこいよー!!!!!
と発狂・・・Σ(゚д゚;)
妹の話しによると、父は朝から何も食べられなくて貧血を起こし、
フラフラしていて、やっと出てきた言葉だったとか・・・
本当に申し訳ないことをしてしまい、思い出すと今でも胸が傷みます。
でも、申し訳ないけれどあまりの動転ぶりがおかしくて、看護師さん達も
「面白いお父さんですね(^ ^) 女の子のお父さんはだいたい気が動転しちゃうんです」
と、一緒に笑ってしまった(笑)
手術は、予想以上に腫瘍が 増殖していたため時間がかかったが、
医師が驚くほどのたくさんの奇跡に恵まれた。
真っ先に破壊されたであろう音を伝える骨(耳小骨)は無傷だったから、
失った鼓膜を筋膜で代用して聞こえるようにしてくれた。
(数ヶ月後には、弱いながらも聞こえるようになりました!)
顔面麻痺にはならなかったし、味覚障害も数ヶ月後には治った。
助かっても残ると言われていた後遺症は、
聴力が少し弱いぐらいで何一つ残らなかった。
本来なら脳に達していてもおかしくない量だったけれど、
なぜか脳(奥)の方に浸食していかずに 頭蓋骨上に広がっていたため命が救われた。
もしかして、レオが耳を舐めていてくれてたからたくさんの奇跡に恵まれて助かった・・・?
そう思ってしまった飼い主バカな私は、早く退院してレオを抱きしめたくてたまらなかった。
あとは、5年間 再発しなければ完治。
絶対に完治する気がした。
なぜなら、私にはレオがいるから。
。。。つづく
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