抗生物質が免疫力を下げる

抗生物質、実は危険!?


こんにちは!

1日5分、飼い主さんが撫でるだけで、愛するペットが元気になる!

シニアドッグのためのペットヒーリング整体

公認インストラクター 根元 梨奈です。

今日は、身近なお薬「抗生物質」のお話。

いきなり私事で、しかも人間の話しですが・・・

昨年、私の2歳の娘(レイ)が風邪をひいた時のこと。

ひき始めが肝心!と思って急いで病院に行き、

3日間飲むようにと抗生物質が出ましたが良くならず、

次に行った時には違う抗生物質が出て、

しかも7日間も飲むようにと・・・

私、過去に2週間ほど抗生物質を飲んで

下痢と動悸が出るようになったことがあったので、

こんな小さな子が風邪ごときで7日も飲んで大丈夫なのか心配でした・・・

そしてその予感は的中☆

最初の3日間の抗生物質を飲み始めてから数えて6日目のこと、

便が柔らかくなり、翌日には下痢に・・・

しかも臭くない下痢!!

便の臭いが無くなるなんて

私でも経験したことがありませんでした・・・

この状態、今すぐ院へGO!!なくらい病的な症状です。

動物でも抗生物質を処方されることはあります。

猫ちゃんやチワワちゃんとなったら、

レイのような人間の2歳児より体が小さく、

抗生物質の副作用をもっと気にしてあげないといけません。

増して、シニアちゃんや動物の子供は薬に対してとっても弱いです。

でっ、

「便の臭い」と「抗生物質」がどう関係あるのか?

身近に使っているけれど、実は知らないことが多い抗生物質。

この「レイの無臭お下痢事件」から、

知られているようで知られていない抗生物質のことと副作用について、

(実はw)元医療機器メーカーの学術&マーケッターの名にかけて(?)紐解きます☆

抗生物質とは?

抗生物質は、細菌の増殖を抑制したり殺菌する作用があります。

とりあえず症状が抑えられるので、

患者さんは「効いた!」と実感できることが多く、

メンタル的にもメリットがあります。

抗生物質には、

身近なものだとニンニクや、

ネイティブアメリカンが万能薬として使っていたエキナセアのような

「天然」のものと、

病院で処方されるクラリスなどの「合成」のものがあります。

どちらも適切に使えば効果があるもので

「天然なんて効くわけがない!」なんてことはありません。

抗生物質が病気を治してくれる!?

答えはNO!です。

前述でも申し上げましたが、

“とりあえず” 症状が抑えられるだけです。

症状は治まってくれるので治ってしまった氣がしますが、
抗生物質の効果は、
体を傷めつけて炎症を起こす原因である

細菌を抑えるだけです。

細菌を抑えている隙に、

体の免疫機能がしっかりと体を守り、
自然治癒力をしっかり働かせて回復させる

これが、抗生物質を用いる治療の目的です。

抗生物質は良い菌も殺すの!?

テレビや雑誌で聞いたことがありますかね?

「抗生物質は良い菌も殺す」

という話し・・・

答えはYES!です。

はい、都市伝説なんかではありません(笑)

薬が良い菌を殺しちゃうなんて信じられませんよね(^ ^;

「体を壊すなんて何のための薬だー!!」

って叫びたくなりますよね・・・

抗生物質の副作用には、主に

胃腸障害、皮膚障害、全身倦怠感、感染症

が上げられますが、

この副作用がひき起こる器官の中に、

『菌の活動によって全身の健康を担っている』

と言っても過言ではない場所があります。

それは、胃腸障害が出る

腸にいる菌といえば・・・

善玉菌!!

そう、抗生物質は腸内にいる

善玉菌を殺してしまうのです。

善玉菌は、食べ物を消化、毒素を除去、

ビタミンB郡等の大切な微量の栄養素を作り出すのを助けてくれます。

この善玉菌と悪玉菌とのバランスが良いと、

便の臭いも普通に臭いレベル

(たくあんのような発酵臭がほんのりな感じ)

なのですが、

バランスが悪くなって臭いが消えてしまう

ということもあるのです。

「臭い=腐っている」というイメージから、

強烈な腐敗臭がすると病気を疑う人は多いですが、

臭いがないのも病的レベル!

そう、レイの臭いがない下痢は

腸内環境が悪化していたというサイン。

「薬のおかげで腸内の悪いものも殺菌されて綺麗になった☆」

なんて思ったら大間違いよ!

因に、

『免疫系の80%は腸内にあり』

と言われているくらい腸内環境はとても大事で、
乱れてしまうと免疫力が下がって病気になりやすくなります。

「うんち博士」と呼ばれ、テレビにもよく出演されている

理化学研究所の生物学者 辮野 義己(べんの よしみ)先生の講演を

聞きに行ったことがあるのですが、

腸内環境の重要なお話はもちろん

「大腸こそが、病気の発信源」とおっしゃっていました。

無臭な下痢をしたレイは、

その後、風邪は良くなったものの

腸内環境の改善がまだまだで免疫力が低かったため、

その後も、毎月風邪を引き続けました(>_<)

ペットが便をした時は「臭い臭い!」と言ってサッサと処理せず、

しっかりとチェックしましょう☆

特に抗生物質を使用した時は要要要チェックです!!

飲むのを検討した方が良い場合

小さな体の動物にとって、抗生物質が合わないことは危険なことです。

下記は抗生物質でよくあるトラブル。

● 飲ませると、異常に体を痒がる
● 飲んで30分以内に嘔吐する
● 下痢が止まらない

飲んでからこれらの症状が見られた場合は、

大至急病院に問い合わせましょう。

それと、抗生物質は途中で止めると菌が耐性を持つことがあるので、

勝手に止めずにとにかく病院に相談です。

あと、しついこいようですが便の臭いもお忘れなく・・・!!

まとめ

ここまで読むと、抗生物質はとても怖いように思えますが、

人間が使い始めてからまだ1世紀ほど。

それまでは、色々な細菌によって人やペットたちは死んでいましたが、

私達は、抗生物質のおかげで健康で長生きできるようになりました。

免疫力を下げるという副作用から、

自然治癒力を上げることを優先して

抗生物質を控える先生も増えてきていますが、

状況によっては、副作用をとっても「抑える」という効果は
大きなメリットがあります。

大切なペットに処方された時は必要以上にナーバスにならず、

病院に相談しながら腸内環境を整えてくれるものを与えて

免疫力をなるべく下げないようにして、

上手に抗生物質と付き合ってあげましょう。

最後までお読み下さってありがとうございました!