レオとわたしの闘病記 7 ーぼくはりなちゃんのみぎみみー

レオとわたしの闘病記7 ―ぼくはりなちゃんの右耳―


早いもので、この闘病記も7回目となりました。

 

今回は、大切なことに気がついたときの話です。

 

私は本当にバカでした。

(今でもですが…!?)

 

 

あなたの大切な存在を思い出して、幸せであることを感じてくれたら嬉しいです。

 


ある休みの日にレオと散歩をしていたときのこと。

 

ふと気がつけば、レオが私の右側を歩いていた。

 

お散歩の時は食べ物が落ちていないかと前を歩いて引っ張る子なのに、

引っ張らないで右横をピッタリと歩いていた。

 

 

思えば、耳が聞こえなくなってから、母にレオが引っ張った話しをしたことがなかった。

 

家の中にいても、必ず右側にいた。

 

レオは、私が右耳が聞こえないことを理解していて、

右側から何かあったときに守ろうとずっと私の右を歩いてくれていたのか・・・

 

 

 

 

本当はね、体が辛くて休みが欲しかった。

 

術後の経過が悪いと言われた時はショックだった。

 

 

でも、術後も仕事で評価を上げることばかり考えていた。

 

私はへこたれないと決めて、立ち上がって、前に進み続けた。

 

そのタフさは、自分は根性があるからと思っていたけれど本当はそうなのではなくて、

 

右耳が聞こえなくなる前から追いかけて舐めて、

退院したらしたで薬の時間の管理をしたり、

家の中ではトイレに行くのでも お風呂に入るのでもついてきて

ずっとそばで支えてくれたレオがいてくれたから、

安心して、笑って進み続けることができたのだ。

 

 

 

レオがいなかったら、今頃私はどうなっていたか分からない。

 

病気で命を落としていたかもしれないことはもちろんだけど、

壊れてゆく体に心が耐えられなかったかもしれない・・・

 

 

思わずレオを抱きしめて泣いた。

 

 

 

レオ、君の横はいつも安心で温かくて、

 

こうして寄り添えばいつも幸せで

 

どんなことでも乗り越えていけるんだね

 

 

。。。つづく 

 

私の右側を歩いて守ってくれたレオ。

 

 

大切な存在は手を伸ばして届く、 すぐそばにあるんだよね。