こんにちは!
ドッグラファーのリナです!
ワンちゃんを撮った時に目が光って恐い・・・
といった経験はありませんか?
せっかくカメラ目線で可愛い表情だったのに、
目が光ってしまっては残念ですよね・・・(>_<)
目が光っちゃった写真は、
恐い、とか、不気味以外の何物でもありません・・・
目が光ってしまうのには理由があります。
また、病気で光ってしまうこともあったりします。
いったいどういうことか?
その謎を紐解きます☆
▷▷ 目 次
光る時と光らない時がある
あれ?? 何で今光ったんだろう・・・?
こういう時って、だいたいフラッシュ(ストロボ)を使っている時です。
蛍光灯のような頭の上からの光では起きにくいのですが、
顔の正面から光が当たった時に主に起こります。
なぜフラッシュ(ストロボ)を使うと光るのか?
それは犬の目の構造にあります。
犬の網膜の後ろには「タペタム」と呼ばれる光を反射する層があります。
人の目は網膜の後ろにある脈絡膜を透過して強膜に吸収されますが、
犬の目は、このタペタムで光を反射して、目が光る現象が起こります。
何のために反射する構造になっているのか?
本来、犬や猫が夜行性として活動することがあることに影響しています。
犬は夜に行動するとき、月などのわずかな光りを使って行動しているのですが、
ごくわずかな光でもタペタムがあることによって少量の光を眼球内で反射させて明るくし、
暗い夜道などでも安全に行動することができるのです。
この機能は、野生では、主に狩りをする時に役立っています。
ウチの子は赤じゃなくて目が緑に!これって異常??
赤と緑は異常ではありません。
フラッシュ光が、目のどこに反射しているかによって色の違いが出ます。
なぜ目が緑?
タペタムは緑の色素を持っています。
そのため、フラッシュの光がタペタムによって反射されると目が緑色に光って写るのです。
なぜ赤目に?
タペタムがない場所で光が反射された場合に起こります。
具体的に、赤い色は網膜の後ろの毛細血管で反射が起こって目が赤く光るのです。
これは人間の赤目も同じ現象です。
フラッシュを炊くことで招くデメリット
かなりのストレスを与えます
基本的に犬は、ただでさえカメラが苦手です。
目のようなレンズでじっと見られ、オートフォーカスのウィーンという音とシャッター音、
そしていきなりピカッと光る強烈な光。。。
人間も、正面からストロボを当てられたら目がクラクラして感じは良くないですよね?
同じ光の強さでも、犬にとってはもっと眩しいもの、大きなストレスであることが容易に想像できるかと思います。
最悪の場合は失明やひきつけを起こすことも…
カメラが光る(フラッシュを使う)ことを予測できる人間は、
素早く瞳孔が閉じて眩しさを軽減することができますが、
動物や赤ちゃんは予測することができません。
そのため、瞳孔の動きが遅れてしまい、瞳の奥に大量の眩しい光が入ってしまいます。
瞳の奥にある網膜では、光の刺激を電気信号に変えて脳に伝えるのですが、
急激に網膜に大量の光を与えてしまうと刺激が大き過ぎてしまい、
網膜が炎症を起こしてしまったり、剥離、最悪の場合は失明、
ひきつけや痙攣を起こすことだってあります。
上記「何のために反射する構造になっているのか?」でもお伝えしましたが、
犬は暗い場所でも狩りができるように「タペタム」があります。
このタペタムによって、暗い場所でも光を増幅して獲物を見つけられるのです。
そんな犬にとって、フラッシュでの撮影は目を刺す凶器以外の何物でもないのです。
写真嫌いになることも…
フラッシュを炊くことの意味を理解できる人間は「フラッシュは苦手なんだよな…」ぐらいで済みますが、
理解ができない犬にとって、強烈に光りを放つカメラは苦手なものになることもあります。
病気の可能性も潜んでいる場合も
タペタムの反射による緑色、毛細血管の反射による赤色、
もう一つ、青く光ることもあります。
この場合、白内障や緑内障がある場合があるので気をつけましょう。
タペタムを持たない犬種もいる
犬の中でも、タペタムを持たない犬種がいます。
それは、ハスキーのような目が青い犬です。
最初から目が青色の犬はタペタムを持たないのでフラッシュ撮影しても目が光ることはないのですが、
他の犬種と同じで予測できない分、ストレスとなるので控えましょう。
ストロボを使わないで綺麗に撮る方法
先ずは、電気を付けるなどして環境を変えてあげましょう。
それが難しい場合は、シャッタースピードを遅くするかISO感度を上げましょう。
それでも難しい場合は、画像編集ソフトで修正をするか、明るい時間に撮るように心がけましょう。
「赤目軽減機能」は使っていいか?
赤目軽減機能とは、名前のとおり赤目になることを防ぐ機能。
撮影前にパチパチっと何度かフラッシュがプリ発光して、
前もって瞳孔を開かせておいてから撮影する機能です。
この機能を使って愛犬を撮影すると犬の目がフラッシュで光ることはなくなり、
目が光らずカワイイ写真を撮ることができます。
しかし!!
フラッシュを炊くことによってストレスが溜まることや病気になるリスクを考えると、
この機能を使うことはお勧めできません…
いかがでしたか?
愛犬へのフラッシュでの撮影は、
目が光って恐い!不気味!!
だけでは済まされないことがたくさんあるのです。
愛犬の目を守るためにも、
そして、ちゃんとカワイイ写真を撮るためにも、
撮影する場所と時間を考慮してあげたり、
カメラのスキルを磨きましょう!!
もし炊いてしまったら、ちゃんと氣を送ってあげて
目とストレスのケアをしてあげてくださいね^^